着ようと思い立ち10年ぶりくらいに出してみたら衿がこんなふうになってて、きれいになる?…とのご依頼です。

洋服、肌着にかかわらず、一度着用すると一見汚れていないように見えても、実はシミの元となるものが付いているのです。
何かが付いたとかこぼれたとかでわかりやすかったりする場合は、意識的に洗わなきゃ…と思えますが、
そうでない場合は、ちょっと着ただけだし別に汚れてないからこのままでいいか…と思ってしまうことが多いのではないでしょうか?

皮膚は周期的に生まれ変わっています。表皮細胞が作られ徐々に外側へ押し上げられて皮膚の表面から垢やフケとなって剥がれ落ちていきます。これが延々と続いています。さらには発汗もしています。
なので、特に衿や袖口などの直接皮膚に触るところは、ちょっと着ただけ…でも実はシミの原因となる状態になっているんです。
これが後々、気温や湿度に影響されて酸化して黄ばみとなり姿をあらわしてきます。

と言うわけで、ちょっとでも着用したらお洗濯やクリーニングをすることをお勧めしますが、もしも今回のようにすでに変色してしまっていても、あきらめずにご相談ください。

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