ウールのコートに虫食いがあり何とかなりますか?…とのご依頼です。
虫食いは見つけた時にがっくりしてしまいますよね。ご依頼品のように毛足のあるものの場合、大体は毛足のみを食べられます。ヒドイ場合はその下の糸まで…という時もあります。大きさは1〜2ミリほどが多いのですが、写真のように2〜3センチからそれ以上の場合もあり、小さいものと大きいものでは補修の方法が異なってきます。大きい場合はまったく無くなってしまった毛足をどうやって作り出すかで見映えに影響がでますので、できる限り違和感がないように作業をしていきます。写真右は作業途中の毛足を作り出したところで、ここまでになれば後は周りと同化させればほぼわからない位になります。
よく補修の出来上がり具合をお問い合わせいただきますので、今回はイメージしていただきやすいように作業の経過を掲載してみました。